こちらの記事にて、無線ルーター2台をつかってIPoEとPPPoEの同時接続をやってみたのですがネットワークがやたらと不安定になりました。確証はないのですが、WX36000のLAN側への機器の接続が起因しているようなしていないような・・・
そこで1台のルーターで同時接続できるRTX810を1ヶ月ほどオークションで物色していたのいたのですがなかなか手に入れることができませんでした。そんななかOpenWrtを利用すればやりたいことができそうということがわかりました。昔BaffaloのルーターにDD-WRTをいれて運用していたのですがIODATAのwrc-1167gst2であれば面倒な作業せずにOpenWrtインストールできるという情報を見たので送料含めて2000円弱で入手しました。
OpenWrtの日本語での情報はそれほどは多くはなかったのですが先人の方の記事を参考にIPoE(DS-Lite)とPPPoEの同時接続設定を行ってみました。詳細は省きますが、
– DHCPv6設定はWAN側/LAN側ともにリレーモードにする
– SSHでルータにログインし/etc/iproute2/rt_tables 末尾に「200 pppoe」を追加
– PPPoEインターフェイス追加時には上記で追加したルーティングテーブルを指定。特定のIPアドレスからの通信のみこのインターフェイスを利用する。
– PPPoE用ファイアウィール設定は既存のWAN-LANを参考に作成。「MSS clamping」の設定を有効にする。
– ポートフォワードルールでPPPoEインターフェイスの外部からのアクセスをサーバーに接続させる
※当初「MSS clamping」の設定を有効にしないまま運用してしまい、IoT関連のAPIへのアクセスができなくて少しハマりました。
で同時接続が実現できました。
また昔のルーターではできていた以下のようなことができるようになりました。
– 特定問い合わせの内部DNSへの転送
– DHCP固定IPの払い出し設定(使ってはいませんが)
– ログ出力
スループットも遅くなったような気もしなくはないのですが、IPoE接続側は300Mbps以上はでるので運用上問題なしです。
後日談
モバイルデバイスからの通信は基本問題なかったのですが、Windows10を使っているとネットワークが不安定になることが判明しました。以前の記事にもすこし記載したFirewallaいうデバイスが原因だったようです。FirewallaはLAN内のDNSとゲートウェイになりすますのですが、Windows10からDNSリクエストを連続して行うとかなりの頻度でDNSサーバーが反応しなくなることがわかりました。Windows10だけは内部DNSサーバーを経由して名前解決するように設定することで問題はなくなったような気がします・・・